役員会の責務

前回は、メインストリートの組織構成について紹介しました。

スポンサードリンク

メインストリートは、ボード・オブ・ディレクターズ(役員会)、アドバイザリー・ボード(諮問機関)、プログラム・マネージャー(事務局長)、4つのコミッティ(組織、デザイン、プロモーション、経済再生の委員会とそれぞれの委員長)という組織構成を基本としています。

今回はその続きです。役員会の責務についてもう少し詳しく紹介します。また、後半では、メインストリートに所属するメンバーの責務を紹介します。

■ 役員会の責務
メインストリート組織の役員会は、メインストリート活動を法律的にもバックアップし、活動を推進するための活動理念に対して責任を持っています。役員会の各メンバーは、リーダーシップを発揮して活動し、再活性化に向けて、市民に対しての啓蒙活動を行います。そして自ら積極的に活動に参加すると同時に市民にも広く呼びかけていく必要があります。
そこで、このような活動を担う役員会のメンバーは、以下の要件を満たす必要があります。
□ メインストリートプログラムの目的、目標、ゴールに関する活動を実践すること。
□ 組織運営、財務、プランニング、宣伝、ビジネス、コミュニケーション、設計、経済開発などの実務経験を有すること。
□ 公共、民間組織、市民団体の代表者であること。
□ 1月当たり4~10時間をこの活動に提供できること。

以下に、役員会の責務を紹介します。役員会は、ポリシー(基本方針)の管理、ファイナンス(財務)、PR(パブリック・リレーション)、評価、人事に関する事柄の責務を負います。それぞれの責務は以下の通りです。

□ ポリシーの管理
• 組織の法規に関すること。
• 再活性化活動の法規に関すること。
• 規約の作成と規約に基づく組織の運営に関すること。
• 活動の目的を決定し、行動の原則、方向性を統治すること。
• 活動を統治するため、組織内部のモラル向上に関する責任を担うこと。
• プログラム・マネージャーと共に、ゴール、課題に関する年間活動計画を作ること。

□ ファイナンス
• 活動の財務計画を承認し、監督すること。
• 年間会計をオーソライズし、承認すること。
• 活動に関わる全ての支出に関する責任を持つこと。

□ PR(パブリック・リレーション)
• 再活性化活動に関する仕事をコミュニティに紹介すること。
• 再活性化活動に関する仕事と他の組織の仕事の関係の調整に関すること。
• 再活性化活動の後援を得ること、また、再活性化活動の信頼を構築すること。
• 中心市街地の歴史的保存を通じて行う経済的開発を啓蒙し、普及する推進者となること。
□ 評価
• 再活性化活動の成果に関する評価・検証を恒常的行うこと。
• 再活性化活動を管理すること。
• 委員会やプログラム・マネージャーが策定した計画を評価し、助言すること。
□ 人事
• プログラム・マネージャーを選定、雇用し、評価すること。
• 人事管理に関する方針を承認すること。
• リクルート活動、採用、人材開発に関すること。

次にメインストリートに所属するメンバーの責務を紹介します。

■ メインストリートに所属する会員の責務
メインストリート組織に所属する各メンバーは、以下の責務があります。
□ 過半数を占める意思決定に同意しかねたとしても、役員会の意思決定をサポートすること。
□ メインストリートのミッションを理解すること。コミュニティ全体として、コミュニティを構成するグループの一員として、ゴールに向けての活動を促進すること。
□ 会議に出席すること。
□ 州やナショナルメインストリートセンターが開催するトレーニング・プログラムやワークショップに、できる限り参加すること。
□ 再活性化活動に関わる技術、資金、労働に貢献すること。
□ 腹蔵なく、誠意を持って建設的に意見を申し述べること。
□ 現実的に可能な範囲で再活性化活動に時間を費やすこと。
□ 適切な場合には委員会に委任すること。
□ 組織内の調和を図ること、内部的な障害の解決を図ること。
□ 再活性化活動が秩序にもとづき、繁栄していく前向きな活動になるように励むこと。年間計画に含まれていないプロジェクトや二義的な問題によって、役員会の意識がそれないようにすること。
□ 会議においてはオープンに発言すること。そして、スタッフや他のメンバーの積極性を高めること。
□ 再活性化活動への忠誠心やコミットメント(約束)への尊厳を保つこと。

今回は、ここまでとします。

役員会や会委員の基本的姿勢が整理されていると思います。当たり前のことなので読み飛ばしてしまいそうですが、このようなことを地道に行っていくことが成功の秘訣なのでしょう。そのために明文化しているのだと思います。
次週は、アドバイザリー・ボード(諮問会議)について紹介します。ここ数回、組織構成の話が続いて、どちらかというと地味なつまらない話だと思います。アドバイザリー・ボードの次にはプログラム・マネージャーの話があります。我が国に足りない部分でもありますので、地味ですが着実にご紹介していこうと思います。

「メインストリート成功の要因」(第5回掲載)と「メインストリート8つの原則」(第7回掲載)を文末に載せます。回を重ねるごとに、全体の構成が見えにくくなります。ポイントを読み返していただくと、今回の記事の位置づけが理解しやすくなると思います。

スポンサードリンク

この記事のタグ

サイト内関連記事

中心市街地組織の設立
今回から組織の解説に入ります。 メインストリートプロフェッショナルガイドは、フォ......
メインストリート活動のための組織をどこに設置するか
前回は、メインストリート組織の構成員について解説しました。今回は、メインストリー......
メインストリートの組織構成と役員会
前回は、メインストリート組織をどこに設置するかについて紹介しました。 米国メイン......
アドバイザリーボード
前回は、メインストリートの組織の役員会について紹介しました。役員の責務について説......
プログラムマネージャー
第12回では、エグゼクティブコミッティとアドバイザリーボードについて紹介しました......
プログラム・マネージャー(2)
前回は、プログラム・マネージャーについて紹介しました。プログラム・マネージャーは......
委員会(1)
前回は、プログラム・マネジャーについて紹介しました。今回は、委員会(コミッティ)......
委員会(2)
前回は、コミッティ(委員会)の内、PR委員会についてご紹介しました。PR委員会は......
委員会(3)
前回は、計画(デザイン)委員会と経済再生委員会について紹介しました。計画委員会は......

▲このページのトップへ

bi1.gif
bi2.gif
bi3.gif

携帯版のQRコード

メインストリートガイド(米国):携帯版

携帯サイトは3キャリア対応です。

当サイトは携帯でもご覧頂けます。
携帯版サイトURL:
http://udit.co.jp/guide/m/
上のQRコードから読み取るか、URLをケータイに送信してアクセスしてください。