委員会(1)
前回は、プログラム・マネジャーについて紹介しました。今回は、委員会(コミッティ)についてご紹介します。
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委員会とは、理事会の下で実際の活動を行うグループのことです。「フォーポイントアプローチ」にはPR委員会、計画(デザイン)委員会、経済再生委員会があることは以前ご紹介しました。これらの委員会のリーダーが中心となり、ボランティアやコンサルタントなどを先導し、その結果を理事会に報告する役割を担います。
それでは今回は、その委員会の役割とPR委員会についてご紹介します。
■ 委員会(コミッティ)
この委員会はメインストリートプログラムを成功させる上での屋台骨となる組織です。中心市街地の再活性化を成功させるためには、実に多くの活動をコーディネートしなければなりません。委員会は、理事会が作成した再活性化活動の計画を実行し、中心市街地の再活性化計画を現実にする役割を担います。
委員会にはいくつかの重要な役割があります。第一に、委員会は活動を実際に行う人たちのまとめ役となることです。第二に、中心市街地の再活性活動にボランティアが参加するような仕事のフレームを構築することが上げられます。第三に、中心市街地の将来に利害を持つ多くの構成員が共通の目標を達成するために協力して仕事ができるようにします。そして、新たに協力関係を構築し、現在の関係性を強化させます。最後に、この先何年も再活性化の活動を継続して行く新たな協力関係を構築することです。
■ 推奨される委員会の地位
メインストリート組織では、メインストリートアプローチの4つのポイントの内3つ(PR、計画、経済再生)に対応する委員会を設立します。さらにもう一つ、会員の勧誘、資金調達、組織の事務に関することなどを扱う委員会を設立することもナショナルメインストリートセンターでは推奨しています。
一般の組織活動に関する責任は理事会や正副役員会が負うことになります。一方で、各委員会は再活性化の活動業務を担います。これは4つのポイントに関する実際の活動をコーディネートし、その活動をまとめる役割です。
理事会には目標を総合的に定める責任がありますが、委員会には、理事会と共に戦略を組み立て、実行する責任があります。具体的には、委員会は理事会の承認のもと、以下に挙げる活動を行います。
□ 課題ごとに設定された目標を達成するために必要な活動計画を定め、その優先順位を決める。
□ それぞれ課題に向かって、短期と長期に分けてバランスの取れた活動を定め、年度末には、どこまで到達できたのかを検証し、次年度以降の活動を定める。
□ 再活性化活動が一般の人たちの目にとまるように、実行可能なプロジェクトを推進する。
□ 特別なプロジェクトを達成するために行う特別委員会を設置する。
メインストリートの委員会の最も重要な責任の一つは、同じ目的を持つこと、あるいは中心市街地で現在プロジェクトを行っている機関や市民団体との協働関係を作り出すこと、です。他の団体と重複する活動や衝突する活動がないようにすることは、委員会の役割の一つです。
初動期において委員会にとって最も適している任務は、中心市街地再活性化の活動を参考にし、活動を促進するために、完成したプロジェクト事例を紹介することです。
■ PR(プロモーション)委員会
プロモーション委員会の第一の責任は、商業者、買い物客、投資家、観光者などに、中心市街地の良いイメージを宣伝ことです。すなわち、中心市街地で行われている活動、販売されている商品やサービスなどを宣伝することを通して、商業地域として統一されたイメージを売り込むことです。
PR委員会の責任は幅がありますがが、典型的なものとして、広告のコーディネートや否定的な中心市街地のイメージを払拭すること、イベントの推進やマスコミと良好な関係を作り、維持することなどが挙げられます。特に、プロモーション委員会は以下のような活動を行います。
□ 商業のPR、集客活動、中心市街地のイメージ改善、そして、一つあるいはそれ以上の中心市街地に関わる既存組織との協働体制作りや共同プロモーション戦略を開発すること
□ 第一の責任は中心市街地のマーケティング戦略(中心市街地のイメージ)を構築することである。すなわち、全ての中心市街地の再活性化活動について、コミュニティのイメージを確立するための戦略をたてることである。
□ 中心市街地に関するコミュニティや消費者の認識をモニターすること。積極的な見方を作り出す一方で、否定的な態度を払拭すること
□ 年間活動計画や予算に基づき、販売促進活動の予算をたてること
□ 年間の販売促進にかける予算について、新たな資金提供源を獲得するために活動すること
□ 販売促進に関する活動に協力してくれる力強いボランティアネットワークをつくること。また、販売促進活動に参加してくれそうなコミュニティ組織、チャリティ、学校クラブ、その他のグループとの共同体制を築くこと
□ 中心市街地の市場の変化をモニターするために、「経済再生委員会」と共に働くこと。そして、経済再生委員会の検討結果と呼応して、販売促進計画を修正すること。商業地域のマーケットシェアを増加させるために中心市街地の資源を常に築くこと。
□ メインストリートプログラムに関する標識や看板、その他の目に見える物について、継続して質の高いイメージを確立するためにデザイン委員会と共に活動こと
□ 地域のマスコミとの良好な協働関係をつくること
□ 継続中のプロモーション活動の効果をモニターすること
PR委員会がはじめに行う仕事は、商工会議所、地域の市民団体、商店街組織、すべてのボランティア団体と共に、現在、まちの中に存在する再活性化の素材を洗いだし、中心市街地の販売促進素材に関する認識を共有することです。
次に、PR委員会と理事会は、委員会の役割と活動に関するいくつかの基本的組織上の取り決めを行います。メインストリート組織では、販売促進活動を新たに行うことを限定し、既存の販売促進活動と一緒に行うことを最良の方法としています。その方がより包括的で、年間を通じたバランスの良い活動ができるからです。
PR委員会の責任は、商工会議所や中心市街地の商店街組織の販売促進委員会とは異なっています。商工会議所は、地域社会全域に対する責任があるため、残念ながら中心市街地だけに活動を集中することはできません。同様に、商店街組織においても、セールスや客集めのイベントに焦点を当てるのが通常のやり方でしょう。
しかし、商工会議所や中心市街地の商店街組織であっても、中心市街地の良いイメージを作るという点では活動内容は共通しています。これは、メインストリートプログラムが行っている販売促進活動や特別イベントなどとも容易に結びつくものです。
PR委員会のメンバーの適任者には、中心市街地の商店街組織、商業会議所、地域市民組織、学校委員会、図書館、市民団体、特別な利害団体、YMCA・YWCA(国際的な青少年育成団体)、広告代理店、銀行の営業部などの代表者などが挙げられます。
最後に、地方ラジオ局、テレビ局、新聞などのメディアの代表者がPR委員会に参加する場合もあるかと思います。この場合には、利害の衝突に気を配らなければならないことを付け加えておきます。
今回はここまでとします。
次回は、「計画委員会」と「経済再生委員会」についてご紹介します。
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