委員会(2)

前回は、コミッティ(委員会)の内、PR委員会についてご紹介しました。PR委員会は対外的な対応をする委員会のことで、メインストリートの渉外担当と言えるでしょう。

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今回は、計画(デザイン)委員会と経済再生委員会についてご紹介します。これらの委員会は、まちのハードな整備に関する検討やまちのポテンシャルやマーケティング戦略を作成し、渉外担当のPR委員会に、必要な資料・情報を提供します。

それで始めます。

■ 計画(デザイン)委員会
計画委員会の目的は、中心市街地にある固有の資産や伝統的資源を活用することで、魅力的にコーディネートされた質の高い中心市街地のイメージを作り出すことにあります。
計画委員会の責務は、伝統的商業建築の改善だけではありません。それは、中心市街地のイメージに影響を与える物理的計画すべてを含むものだからです。その中には、駐車場の分析、ロゴマークの開発、ウインドディスプレーのコーディネートなど、不動産所有者にとってデザイン資源として活用すべきものすべてが含まれています。
物理的なデザインの改善に関するプロジェクトについて、低金利ローンを活用することやその他の財政支援策を活用することなどを計画するのであれば、計画委員会は、計画の評価、承認手続き、施設の管理などについても重要な役割を果たすことになります。
一般的に、計画委員会の多くが、デザイン条例(街なみや建築に関する規制、商業に対する支援措置など)の制定を早急に行おうとして失敗することが多々あります。このような条例は、商業地の視覚的な質を守るために使われる数ある手法の一つに過ぎません。
計画委員会のメンバーは、そのプロジェクトを監督する専門家やボランティアが含まれます。例えば、建築家、造園家、インテリアデザイナー、グラフィックアーティスト、看板屋、建設会社、歴史関連組織の代表者、芸術家、デザインに関心のある市民などです。また、中心市街地の不動産所有者や行政(市)の建築指導課も当然含まれるべきです。
この委員会の第一の任務には以下の事柄が含まれます。
□ ビルのメインテナンスやリニューアル、歴史的保全、新たな建設、看板、グラフィックな物、公共施設の改善、視覚的販促活動、交通と駐車場などに関係する物理的計画の改善活動を指揮すること
□ メインストリートの再活性化活動に関連する看板、広告、他のグラフィックなものについて、継続的で質の高いイメージを確立するためにPR委員会と共に活動すること
□ デザインや建設関係の地域の専門家と健全な協働関係を築くこと。そして、伝統的商業建築の保存、再生、維持に関する技術情報を共有すること
□ 地域社会全域において、中心市街地のデザインと歴史的保存の課題に関する認識の促進を図ること
□ 中心市街地全域において、デザインの変化をモニタリングすること
□ デザインの改善や資産開発活動を促進する適切な助成策を計画し、推進し、管理運営するために経済再生委員会と共に働くこと
□ メインストリートプログラムの年間活動計画及び予算に従って、デザイン改善計画に関する活動の予算を作ること
□ 中心市街地のデザインに関連する地域条例や適用される規制に関するモニタリングをすること。そして、中心市街地の再活性化活動をサポートする環境規制を制定に努力すること
□ 歴史的保全を通じて、中心市街地のデザイン改善に関連する分野の支援を行う州の歴史的保全局、その他の州や地域事務所と健全な協働関係をつくること
□ 中心市街地の資源について、どのような資源が存在するかリスト化し、それらの資源の管理を行うこと

 経済再生委員会
経済再生委員会は、テナントミックス、課税基準の改善、投資家の信頼性の向上など、地域経済の主たる貢献者としての中心市街地の確固たる役割を導く市場戦略を開発するために活動します。
経済再生委員会の職務は専門的です。そのため、ボランティアとして誰もが活動できるような仕事を見つけ出すことが難しいという問題があります。この問題に対し、各地のメインストリートの理事会では、テナント募集のための情報収集や現状の市場分析の見直しや要約などあまり専門性を必要としない初動期業務をボランティアに割り当てていることが多いです。
経済再生委員会が始めに行う仕事は、官民のコミュニティグループが既に行っている経済開発に関する活動を調査することにあります。このような経済開発活動を行う組織としては、地域のデベロッパー、開発公社、都市計画、開発エージェントなどが含まれます。
調査例としては、例えば、再活性化活動の目的に対して理解をいただくような場を設けて、実際に行った(あるいは委託した)計画や市場調査をコピーさせてもらうことなどが挙げられます。
この経済再生委員会には、市議会のメンバーや行政の財務担当者、不動産会社、商工会議所の理事あるいは事務局長などによって構成されています。また、その他、商業者、不動産所有者、弁護士、経営学の教授なども含まれることもあります。
委員会の主な責任は以下の通りです。
□ 現在の中心市街地のビジネスを強化するために活動すること。結果的には、次のプログラム(再活性化活動)を通じて新たなビジネスを誘致する。そのプログラムとは、ビジネスアシスタントチームの設立、ビジネスセミナーの後援、中心市街地の市場性に関するデータ収集と管理、中心市街地のビジネスに関する現状及び将来ポテンシャルの宣伝、中心市街地のビジネス環境をお知らせするパンフレットの作成、ビジネスの成長を刺激する助成策の開発などである。
□ 地域市場の変化を継続的にモニタリングすること。地域に占める中心市街のマーケットシェアの評価、中心市街地の商業者のやる気の測定、売上や需要のモニタリング、中心市街地におけるテナントミックス、商業、居住、レクリエーション、市民スペースを評価すること
□ 中心市街地の商業と不動産開発に関する活動の指揮
□ デザインの改善や資産の開発を促進するための適切な助成策を開発し、推進するために、計画委員会と共に活動すること
□ 中心市街地のマーケットシェアの増加のための販売促進計画をモニタリングし、調整するためにPR委員会と共に活動すること

□ 中心市街地の経済開発に関する分野に支援を提供している地域の財政当局、ビジネス支援機関、その他の事務所との健全な協働関係を築くこと
□ 中心市街地ビジネスの包括的財産を管理運営すること
□ メインストリートプログラムの年間活動計画と予算に従って、経済開発活動に関する予算を作ること
□ 市、郡、地域の経済開発戦略に精通し、プロジェクトをコーディネートすること。可能であれば、実施されている経済開発プログラム(制度等)を用いること。適切な場合は新しい制度の開発に関する調査すること
□ 中心市街地が商業と不動産開発に関して理想的な場所であることを売り込むこと


今回はここまでとします。

次回は、プロジェクトを推進するために設置される、特別な任務を遂行する委員会について紹介します。

 今回で16回目となりますが、メインストリートの構成や活動イメージがだいぶ掴めてきたのではないでしょうか。やはり、メインストリートプログラムとは『まちぐるみ、まちをあげての取り組み』なのですね。公民の組織が縦横無尽に関係し合っているようです。だからこそ、これらをコーディネートするノウハウや人材が必要なのだと思います。

そして思うのですが、このような形での取り組みがないと「メインストリートの再活性化はなかなか望めない」と、米国のメインストリートが位置付けしていることに高い関心を持たざるを得ないのです。

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