1.変革を取り巻く大複合波
今や世界の凡ての国家は、百年に一度もないほどの経済的な激変に見舞われたと、凡ての産業に対する施策の遅れの言い訳のように合唱されていますが、「まちつくり」を取り巻く大波には抜本的な対策もなく、その方向も見えない状況であります。
この激変は、まるで世界が覆るような激動であって、単なる景気の循環のように、嵐が通り過ぎるのを、首をすくめて待てばよいという種類の変化でもないことが、徐々に理解されてくるように思われます。
我々の目に映る地球社会の有限性は、気象活動の異常性や定常な循環性、惑星地球のもつ環境条件の限界性や、これらの影響を直接受ける植物の条件反射にも異常を感じさせる機会を、誰もが見聞きする状況の下にあるように思います。そして世界に生産される付加価値額に対する通貨発行高が示すべき比率や、レバレッジに関わる通貨発行上の異常性や、経済的な限界性など、経済や通貨制度だけに限定して発生している循環性によってだけでは、説明できない不可思議な領域を複合してもっているように思うのであります。
この様な色々な側面に、しかも世界の諸国家に例外もなく観察されるこの異常性は、本当に物的な有限性について検討するだけで、事態を解決することができるものでしょうか。地球に住む人類に影響する複合的な影響力を持つ事態に適応する対策を定めるには、私たちはこの有限性に観察される事態の、更に奥深く深遠な理解を進めないと十分ではないと思っています。
我々まちつくりに関わる思考や技術に関係するものにとって、都市の中心的な機能であるからといってその中核である商業機能のあり方を、軽々に論じられない気持ちを強くもっています。それは商業機能だけではなく、都市に住む市民の心の奥底に潜む本当の気持ちの動きや変化を知らずして、百年の大計を必要とする都市の軸性に方向を与えることを忌むべきことと考えるからであります。
この重要な課題には、都市的な課題として取り上げにくい部分を含んでいます。都市の主人公が人間でありながら、人間という不可解な部分については、不効率な成果ゆえに触れない社会的風土の中にあるからであります。その中にありながら敢えてここに、これを問わねばならないのは、有限の意味を問うための必須な認識が必要だからであります。
地球人類の使命にとって、この物的な有限性は、人類の高邁な進化のために地球人類に与えられた与件変化に適応するための重要な行程の道標になっているからであります。単独の国家の力で対応することはとても出来ないほど巨大な与件変化が地球の与件変化であります。そしてその影響をまともに受けているのが、地域特性や充足の程度によってある程度の変化はあるでしょうが、日本ばかりではなく世界中の凡ての小売商業 機能の現実であると思います。
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