まちづくりの思想:わたしたちは、「まち」について次のような理解のもと行動しています。

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「まち」は、そこに住む人々そのものの表象である。その地域の自然風土と調和する多様な人々が集うことによって相互に交流し、人間や人間群として生きる外生的な与件変化に、そして生きるための内生的な変化に、適応しやすい調和する環境を造りあげたものである。

「まち」は時代のもつ波動によっていつも息づき、「まち」は街に住む人々のこころの波動と共鳴しつつ、太陽系宇宙を構成する自然に調和しようとしている存在である。

したがって私たちの「まちつくり」は、国家ならびに都市域等と住民のもつ意思と願いを、客観的かつ動的に理解することに総力を挙げつ つ、ここに集う市民の与件適応力の向上を図り、自己組織化する能力のあり方を科学して、市民の包括的な位置つけを思想的かつ体系的に識別し、新たなる与件変化に対する適応措置とその実現に貢献することを志すものであります。



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■世界の識者たちにとっての「まち」についてと比較することで、その思想の違いが明確になってくるでしょう。


●建築家 ル・コルビジェ
    都市は仕事の道具である。道具類は、人間の四肢の延長であり、甚だ有用なものである。
  道具の三つの機能の持つ使命は、経済的価値、家族的価値、精神的価値となり、それらが
  重要な経済的、家族的、精神的施設の生みの親となるのである。
    人間生活の諸機能―すなわち居住、仕事、心身の育成、及びさらにもう一つ、達成し得
  ないというのではないが、遙かに高い目的、つまり生きる喜びということをつけ加えてーこれ
  らの諸機能に応えるべき道具を作り出すことである。
      (「輝く都市」 坂倉準三 訳 鹿島出版会より抜粋)

    都市!それは、人間による自然の把握である。それは、自然に対する人間的な活動、保
  護と仕事の人間的な器官である。それは一つの創造である。
    詩は、人間的な行為―知覚しうる形象のあいだの調和関係―である。都市はわれわれの
  精神を活動させる力強い形象である。都市は、今日また、詩の源泉であってよいのではない
  か? (「ユルバニスム」  樋口 清 訳 鹿島出版会より抜粋)


●社会ジャーナリスト ジェーン・ジェコブス
    都市計画に関する最初の問題はというのは・・・・いかにして都市自体の文明を維持する
   ために、都市のいろいろな領域全体にわたって十分に用途の混合を産み出すことができる
   であろうかとういことである。・・都市の多様性はそれ自体さらに多様性を増すことを可能に
   し、それをさらに増進させる。
    都市の街路や地区に溢れるばかりの多様性を生じさせるためには、次のような四つの条
   件のどれ一つをも欠くことができない。

   第1条件 地区は、―地区内部のできるだけ多くの場所が-一つの基本的機能だけでなく
   て、それ以上の働きをしなければならない。できれば二つ以上の機能を果たすことが望まし
   い。

   第2条件 大抵のブロックは短くなければならない。・・・街路を曲がる機会が頻繁でなけれ
   ばならないということである。

   第3条件 地区には建てられた年代と状態の違った建物がいろいろ混じり合っていなけれ
   ばならない。

   第4条件 目的がなんであろうとも。人々が密集していなければならない。
   都市地域がうまくいくための基本的な条件は、一人の人間が自分の知らない人々との間に
   いても、必ず自分は安全で心配ない状態にいるのだと安心していられるようでなければな
   らないことである。まず考えなければならないことは・・・・・公衆の平和は、元来人々が自分
   たちの間で自発的にコントロールし、標準化した、複雑でほとんど意識されない細かい仕組
   みによって、維持されるべきであり、さらに彼らの手で強化されるべきである。 
   (「アメリカ大都市の死と生」  黒川紀章 訳 鹿島出版会より抜粋)


●東大 都市工学の命題
    都市問題と環境問題は、それぞれの地域社会に固有な形で発現するものであるが、その
  深層には国際関係の中にある日本社会の経済産業構造、社会政治構造が通底している。現
  象の表層に惑わされることなく問題の全体的機構を認識、把握し、その理解を踏まえて都市
  問題・環境問題に対処しうる有効な工学的技術や実践的方策をどのように展開するべきか。 
  これが都市工学に課せられた命題である。 (東京大学、都市工学科設立趣旨より抜粋)


●京大 工学研究科都市社会工学の目的
    都市社会工学は人間活動の基盤となる、持続可能で安全、かつ国際競争力のある都市シ
   ステムの創造を目的とする総合工学です。
    現代社会の都市問題を解決するためには、社会・経済活動と自然力や自然環境が織りな
   す複雑な相互関係を常に射程におきながら、行動情報通信技術に支えられた持続可能な都
   市システムを構築していくことが重要です。
    成熟社会における新たなアメニティの形成、自然的、社会的、経済的リスクのマネジメント
   など挑戦すべき課題は非常にたくさんあります。
   (京都大学工学研究科 都市社会工学専攻 目的より抜粋)


●地理学者  イーフー・トゥアン
    伝統的な都市には宇宙的な含意がある。それは中心という一つの象徴である。それは俗
   世界から壁で仕切られてた、神聖で秩序立った空間なのだ。

    理想都市は安定を表したが、商業は成長と変化に寄与した。理想都市の枠組みは、経済
   と人口膨張の圧力に何度も屈したのである。それは、天の原理ではなしに、むしろ市場原
   理を反映した新しい形態を帯びるようになったのだ。 
   (「トポフィリア-人間と環境」 せりか書房より抜粋)

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