地域文化と都市の文明
地方分権の時代を実のあるものへ
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文明の発展に対して永い歴史の中で都市が果たした役割は極めて大きく、都市が文明の基本的な要素となり、都市は地域の文明を表示するだけでなく、文明をつくりだすものだという考え方があります。
文明の形成にともなって都市が発展すると、自然の与える脅威から解放されて生活はより快適になっていくでしょうが他方、自然の破壊もまた進まざるをえないことになります。ここ数十年の活動の結果として、都市の生活は肉体的にも、精神的にも不適当な要素をもたらすことになりました。このような都市化行程を通じて、都市は環境の破壊・変形を大規模に行うようになり、都市化が進むほど自然の与える脅威から解放されるようになってきましたが、一方では環境の破壊も激しいものにならざるをえなかった訳です。これは確かに文明の発展、都市化に含まれる深刻なジレンマであり、新ミレニアム期には是非解決しなければならない問題として残り、新しいエネルギー開発の成否にかかる問題になっているように考えられます。
この様な中で、地方分権への移行に関する問題は、ますます、都市人口の比率を拡大する傾向を持つ現代では、まさに都市の文化的特徴や個性的な地域文明に関わるもの、それ自身が分権の主な施策になっていくことになります。時代々々を標榜する技術や素材が活用されて、地域特性を賦活する様式をとりながら地域文明に育って行くでしょうが、地域では市民が共感できるコンセプトワーク創りや市民参画の適正化や行程管理の方法が、重要な都市政策の課題あるいは都市の個性化への要請となって再浮上するのではないかと思われます。
これらのことは議会制という決定手法のみに頼ることなく、地域における市民のための市民による協同事業として、地域の市民が自ら責任を持って地域コミュニティの抱える問題を自決する態度が必要でしょう。時間的経過はあるでしょうが、少なくとも何れかの時期には良い形で達成される時が来るでしょう。
この実現のためには、どうしても市民のコミュニティに関する基礎的なリテラシーが必要となり、市民と市民を繋ぐために、市民の間にある「認識を限定する壁」を軽減する方策が重要になります。これらのことに関わっているプロフェッション(知的職業)達は、新しく構築されつつある「自己組織化」など新しい集団のための有用な学問分野について、力を合わせなければならない時期にきたと思われます。
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