まちの賑わい計画づくり
業種業態の配置に論理的計画的な背景を考える
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先の「2.マクロ・プランニングの限界とマイクロ・プランニング」及び「3.垣間見える大型店の限界性と商店街の協業に向けて」に述べていますように、市民の物的な生活に関するある種の満足感がある中で、知的傾向に伴う個性化への要求からくる新しい消費性向が発生し、大型店との分業、商品知識の深い専門店としての特性を育成する具体策、あるいは地域消費者の特性を熟知する専門家に指向してゆくことが必要になってきます。
中心市街地や商店街の個性化や大型店との分担的協業には、まずその後背地人口や交通動線、競合地との関係、総合商業力指数、項目別商業力指数等より、対象となる圏域消費に対する不足業種・業態の充足が解決の主な方法になるのか、現在における強い業種機能をより強化すべきことが解決方法なのかを分析し、対策の方向を見定める必要があります。

この商店街が現在、如何なる規模の生活圏(広域、地域、地区)を対象となし得るのか、または対象すべきかについて解析を行います。対象生活圏のコア商店街が広域生活圏を対象にしているのなら買回業種の規模が大きくなり、地区商圏になればほとんどが最寄り業種となります。まず現在の商圏機能に応じた業種構成が求められ、現状の業種業態が適正か否かが次のテーマとなります。(図5:「生活圏構造」参照)

買い物行動に関して日常的な買い物は近いところで、より高度化した買い物に対してはより高度な情報を求めて多少遠方でも、より集積度が高く商品情報が豊富なところへ行く傾向にある。生活圏の概念としては、図で示すように単位集落から、一次、二次、地方都市圏、広域巨大都市圏へと重層的に拡大される関係をもつ商業機能構造を示す。商店街機能の適性配置を求めようとするものであるが、近年のコンビニエンス・ストアーと郊外型の大型店及び専門大店の大きな台頭により低次及び高次生活圏の依存関係の弱化若しくは平準化を示している。
次に、該当商店街の商業機能が競合大型店、競合商店街とどこが違うかを、相対的な位置づけのもとで包括的に理解する必要があります。
(図6:「当該商店街のポジショニング図の例」参照)
このため競合域にある専門商店街、専門大店、量販店、百貨店等の機能イメージを幾つかの要因軸でクロス分析し、この中で自己の商業地や商店街の基本コンセプトとしての位置づけを行いその基本的役割、若しくは分担性能として仮定し評価し直すことで、一つの活性化の方向づけの切り口として討議し仮設定をします。
更に消費性向、今まで投資した様々な資源など多くの要因とを合せ、融合させる中で修正を加えていきます。事業化の目標と具体化指針をつくりあげてゆく道程が、結果として柔軟かつ具体な計画を作り上げることになり集団としての力をつくり結束を高めます。この場合、基本コンセプトの作成には様々な検討軸があります。この検討軸をいかにネーミングするかで結果のイメージが偏る場合があります。
いくつかの軸を両極性に従って仮置きし、例えば生活軸(創造型と維持型)、時間軸(消費型と節約型)、機能軸(利便型と余暇型)、リズム軸(静的型と動的型、日常型と非日常型)などで、1つの軸性に両極性の意味合いを置き、2軸を選択し、軸をクロスさせた座標軸を置き、当該商店街の基本機能の位置づけを分析評価することになります。(図6:「当該商店街のポジショニング図の例」参照)
・生活軸(創造型と維持型)対滞留時間軸(消費型と節約型)
・機能軸(利便型と文化娯楽型)対 リズム軸
(静型と動型、日常型と非日常型)
・生活軸(創造型と日常維持型)対 時間帯軸
(朝・昼型、昼・夕方、夕方・夜型)
・機能軸(利便型と文化娯楽型)対 文化軸(創造型と平常型)
・特化軸(専門型と総合型)対 機能軸(利便型と文化娯楽型)
(図7:「商店街機能のポジショニング軸パターン図」参照)

さらに、この対象圏域を仮に定めますと、解読できる歩行者の時間帯別流量(朝、昼、夕方、夜)のパターンを商圏規模別標準パターンと比較して将来の可能性を評価します。
歩行者流量と滞留時間の概況を予測しこれをターゲットにした業種・業態配置を仮置きし、買い物関連行動を意識して市民への魅力付けを付加価値として追加する方策を検討することも重要です。
商店街や街でのお買い物行動には、待ち合わせやデートをキーワードにして買回活動に行動を移したり、最寄系活動のついでに買回系活動、あるいはその逆の行動パターンなど来街の動機やそれらとの関連付けの中で消費行動を行う傾向があります。
そこで中心市街地若しくは商業エリアにおけるお買い物関連行動(図8:「買い物関連行動」参照)について追跡調査し、消費者の行動体系、関連行動の連鎖とその時間及びその価値観の特徴を推定し、街の空間イメージや魅力つけとの相互関係の中で解析し、この街の関連行動による滞留時間の延長策、解かりやすく相互に良い影響を与え合う業種及び業態配置シナリオが造られ、歩行者流動シュミレーションによって検証することが必要になるでしょう。

矢印の方向は、波及品目から目的品目に向っていることにを示している。傾向としてレジャーアミューズからは買い回り系へ連鎖し、最寄り系から買い回り系へと連鎖し、身辺細価系から衣料品系へ連鎖する傾向がこの商店街にはあることが解かるかと思います。買物客の来街行動体系や連鎖行動及び街区滞留時間の傾向より、専門業種・業態配置への1つの効果的関係への対策判断・協議材料とするものです。
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