活性化のための戦略的課題の仮統合

 まちづくりの根幹となる地域生活圏の中核施設となる商店街の立地構成力をたかめる中心市街地活性化戦略は、これまでの検討から解るように、様々な要因間の相互関係が複雑に交絡して、ある事柄がある時は原因となり、またある結果が次に対する原因となって、まちの活力に影響を与えたり、複雑に影響をしあいながら日々刻々の代謝活動を続けている中で、遂行されるべきダイナミックな戦略です。

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 この中心市街地の活性化を導くための大筋の戦略的課題を、これまでに得られた特徴的な事項や課題、対策など各項の相互関係とその関係の強弱を再整理して浮き彫りにするため、幾つかにグループ化あるいは統合化する手順について、前述のモデル事例(都市人口15万人、商圏内都市人口約22万人)を対象として実施してみます。

<商業活性化への戦略的課題の仮統合>
 (モデル都市の例による)

手順1.
各検討結果―活性化策に関する想定される課題点の整理表

1、
品目別シェアとして衣料関連の力不足があり、中でも30代から40代向け商品不足
2、
都市間競合から当市で大規模店型商業を設置するには量的限界がある(C市大型店及びD市中心商業地との競合)
3、
交通体系、来街動線として生活幹線街路である東西道路の○○地区にからむ未整備街路の期を合わせた整備が、中心市街地活性化(駅前商業地整備促進)の成否を決める
4、
中心商店街地区に近接する鉄道駅乗降客は一日当たり4万人前後から徐々に増大傾向をもち当該地区、駅前に立地上のポテンシャリティを獲得しつつある
5、
自治体と地域コミュニティとのコミュニケーション・ネットワークの形成商店街として危機意識はあるものの、中心市街地における相対的機能の低下他力本願の商店街、自治体支援システム及び市民の危機意識は形成されていない
6、
事業化リスクの公平な分担関係に関する相互認識は不鮮明
 資金調達を含めて誰が主人公で誰がサポーターかの各分担関係が不明確のままである
7、
MD政策による質的な差別化策が特徴的ではなく、回遊動線の再構築に向けて文化的資源の活用やイベント計画の有効な開催など遠近景観やアメニティ環境づくりなどが未整備な状況にある。(詳細調査前での読み)
8、
新規余力の算出は、前提として東西街路並びに中心商店街街路拡幅整備の完了を想定していて行っている。また全体規模(店舗面積)として約15千㎡程が想定しうる範囲にあり、具体な競合分析並びにシェア分析を実施した結果によっては、相当の規模縮小があり得ることも想定しておく必要がある。
9、
消費規模から推定した投資規模からすると高容積率による大型商業規模で行うか、低中層複合構成型SCとしての対応が一般的傾向である。ただし、一個所集中型配値で行うか、複数分散型配値とするかあるいは、連担型専門店街で形成するかは、他の立地形成要因やコミュニティ形成要因、事業手法等も併せた事業の成立性分析結果と地元組織並びに行政判断により変化することも合わせ検討することになる


手順2.現状における課題点の仮統合

●中心市街地活性化に関する整備促進の方向
1、まちのMDに、新しい狙いを明確にし新しい顧客層に焦点を合わせるべき再検討を
2、活性化策に必要な施行地区の範囲が不明確であり、適当な事業手法が見えない
3、商業活動と関連した景観・文化資源等の「まちのドキュメントづくり」活動がない
4、幹線街路である東西道路の○○地区周辺未整備街路部分の整備時期が見えない
5、地方自治体のまちづくりへの資金投入含めた具体的姿勢・意志が不鮮明
●投資規模と事業規模の方向
1、主要な道路負担率を構成する来街アクセス抵抗が強く、整備の時系列計画によって中心市街地のポテンシャル(投資規模)が大きく変化する
2、商業者の活性化指向は高いが、顕在化せず地権者並びに市民の街の資源形成への責任感不備
3、まちとしての回遊性(まちの付加価値、関連行動ルートへの動機づけ、環境的魅力)が弱い
●仮統合し計画意志を短文にする
 東西街路の整備並びに中心商店街街路の拡幅整備へのエネルギー(集団化目標)が活性化の生命線であり、来街市民へのスパイスとして「まちのドキュメントづくり・発見」が地域活力の向上を左右することなどを、まちづくり発起者たちの意志としてを短文に取りまとめ集団化目標として商店街の組織活動などの討議の対象とする

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