ボンエルフとは

 ボンエルフとは、人と車の共存を目的にした道路整備形態のひとつです。1970年代にオランダのデルフトという街で初めて導入された方式で、人間が対応できる速度(約15km)以上に、車がスピードを出せないような構造になっています。

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 例えば、車の通路を一車線(一方通行)にし、乗り越えなければならないハンプ(出っ張り)を設けたりしています。また、車が直進してスピードを出せないように、カーブを設けています。さらに、路上駐車スペースも設けることも、車の減速を促す方法としてボンエルフのなかに取り入れられています。

 住宅地における、人と車の関係は、長年来の大きな問題です。古くは、1963年のブキャナンレポートで、「歩車分離」が指示されたこともあり、新規の開発を中心にして、人と車の道路における「分離」が普及しました。日本でも、1971年の道路改正法で歩行者専用道路が認められたのをきっかけに、歩車分離の事例ができるようになりました。しかし、歩行者専用の空間を十分に設けることは開発費・維持費等の面にも影響を及ぼすことから、このボンエルフのような「共存」の空間にも注目されるようになりました。

 ボンエルフの道路は、先に述べましたように、さまざまな形で車のスピードが出ないような工夫がなされているため、ドライバーにとっては「走りにくい」という印象もあるようです。しかし、ボンエルフが施されている街は、人と車の「共存」が大前提となっているため、ドライバーには、その街に生活する歩行者への思いやりをもってゆっくり走ることが求められています。

 ちなみに、ボンエルフはフランス語で「生活の庭」という意味です。

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