建築物のライフサイクルコスト(LCC)とは
ライフサイクルコスト(LCC)の考え方は、建物の存続期間に要する総コストを不動産価値面から捉えたものもと建物価値面から捉えたものがあり、定説は定まっていません。 ここでは、後者の捉え方について概説いたします。
スポンサードリンク
建物を企画・設計・建築し、その建物を維持管理して、最後に解体・廃棄するまでの、建物の全生涯に要する費用の総額を、建物のライフサイクルコスト(LCC)といいます。
建築のLCCは、大別すると「企画・設計コスト」、「建設コスト」、「維持・管理コスト」、「解体・廃棄処分コスト」から構成されています。

建築物のコストは、建築費のみを対象に 判断しがちですが、建築物の生涯を考えてみれば図-1に示すように、建設費は氷山の一角でしかありません。
また、LCC全体からすると、保全費・光熱費等の維持・管理に要する費用が、非常に大きな割合を占めています。
そして、LCCに占める「企画・設計コスト」の割合は非常に小さいですが、この企画・設計の内容は、建設段階以後のコストに大きな影響を与える極めて重要な業務といえます。 図-1:建物LCCの概念
近年、インテリジェントビルに代表されるように建物及び設備類の高度化が進み、それらの維持管理に要する費用も増大しており、LCCの総合的な評価の必要性が高まっています。
計画段階での具体的なLCC低減策としては、以下のようなことが挙げられます。
1.建物の維持管理に要する労力を最小限にする、管理しやすい建物の設計を行う。
2.徹底的な省エネルギー化を推進し、光熱費の節約を行う。
3.建物の各部材の耐用年数を設定・把握し、交換やリニューアルが経済的かつ計画的に行えるよう配慮する。
4.建物の長寿命化を推進し、単位時間あたりのコストの低減を図る。
図-2は、これまでの一般的な建物LCCと、今後推奨されつつある建物LCCの概念をモデル化したものです。

用語集TOP|ア行|カ行|サ行|タ行|ナ行|ハ行|マ行|ヤ行|ラ行|ワ行|英数字|
スポンサードリンク
サイト内関連記事
- 「大規模小売店舗における小売業の事業活動の調整に関する法律」とは
- 「消費者の利益の保護に配慮しつつ、大規模小売店舗の事業活動を調整することにより......
- タウンマネジメント|タウンマネジャーとは
- 通商産業省による「街づくり組織(TMO)」は商業活性化に主軸をおいたものであり......
- 地域地区とは
- 地域地区は16種類ありますが、大別すると、用途地域、特別用途地区、その他の地域......
- 地区計画とは
- 地区計画は、既存の都市計画を前提に、一定のまとまりを持った「地区」を対象に、そ......
- 地区要件とは
- 都市計画には、その都市計画区域内において計画し施行される市街地開発事業がいくつ......
- 適正規模・共同事業型再開発事業とは
- 市街地再開発事業は、敷地の共同化・高度利用を基本とする権利調整のしくみと都市計......
- デューデリジェンスとは
- デューデリジェンス(Due Diligence) この英語を直訳すると「不断の......
- 電波障害とは
- 再開発事業の施設建築物は、住宅棟、業務棟及び商業棟などビル本体が大きく、高層の......
- 特別用途地区とは
- 「特別用途地区」は、都市計画法第8条に規定されている「地域地区」のひとつで、用......
- 都市計画決定とは
- 都市計画決定とは、都市計画を一定の手続きにより決定することです。都市計画の決定......
- 都市再開発法とは
- 都市再開発法の第一条には、次のようにあります。「この法律は、市街地の計画的な再......
- 都市施設とは
- 「都市施設」とは、都市計画法第11条第1項各号に掲げる施設のことで、都市計画の......
- 都市の緑化とは
- 環境問題が叫ばれている現在、特にCO2(二酸化炭素)の増加による温室効果による......
- 土地区画整理事業とは
- 土地区画整理事業とは昭和29年に成立した土地区画整理法に基づく事業です。 土......
- トランジットモールとは
- トランジットモールとは、中心街の通りを、一般の車両通行を抑制した歩行者専用の空......
- 地域活性化センターとは
- 1985年(昭和60年)10月に日本の総務省所管の許可の財団法人です。この法人の......
- 特定目的会社とは
- 「資産の流動化に関する法律(平成10年6月15日法律105号)」に基づいて、資産......
- 特定街区とは
- 特定街区とは都市計画法に定める「地域地区」の一つで、都市機能の更新や、優れた都市......
- 都市計画提案制度とは
- Normal 0 0 2 false ......
