大手通中央東地区第一種市街地再開発事業
まちなかの「賑わい」と「回遊性」の創出事業名 | 大手通中央東地区第一種市街地再開発事業 |
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施行者 | 大手通中央東地区市街地再開発組合 |
所在地 | 新潟県長岡市大手通二丁目及び東坂之上町一丁目地内 |
地区面積 | A棟:約260㎡ BC棟:約2,940㎡ |
延べ面積 | A棟:約1,570㎡ BC棟:約15,490㎡ |
建物名称 | フェニックス大手 |
権利変換方式 | 全員同意型(都市再開発法 第110条) |
総事業費 | 76億円 |
用途 | 店舗・業務・公共施設・住宅・駐車場 |
竣工年月 | 平成23年6月 |
事業の経緯・特徴
当地区はJR長岡駅から西へ約300mの中心市街地に位置し、大手通商店街の中心を担ってきた地区です。昭和60年代までは大いに賑わいを見せていましたが、近年は空き店舗が目立ち、また地区内の大部分を占めるデパートや周辺の建物は概ね40年が経過し老朽化も進んでいました。こうした状況の中、長岡市が設置した「長岡市中心市街地構造改革会議」により、平成16年3月に「長岡市中心市街地の構造改革に関する提言」が出され、この中で当地区が積極的に公共公益機能の導入を図る先導的事業地区に位置付けられたことにより、事業化に向けて動き出しました。さらに平成16年10月の中越大震災を契機に、再開発への気運が一層高まりました。
平成17年6月に「大手通中央東地区再開発推進協議会」が設立されて以降、平成24年3月の組合解散まで、当社はコンサルタントとして本事業に参画してまいりました。
本事業では、学習・教育、文化・交流、商業、業務、居住、行政機能を集積し、賑わいにあふれた回遊性の高い中心市街地形成を図るよう努めています。施設計画としても多様な用途が円滑に複合でき統一感のあるものとするとともに、魅力的でシンボル性の高い融合空間の確保を図っています。
事業計画上の特徴としては以下が挙げられます。
・権利者意向(所有権の独立性確保)および施設用途の特徴に合わせ、複数棟での構成。
~A棟:権利者店舗・住宅保留床、B棟:第四銀行長岡支店、C棟:低層店舗・公共公益施設、
BC共有棟:アトリウム空間
・資金調達が可能な範囲(住宅処分、権利者増床、市取得)での、「身の丈」に合わせた施設規模設定。
・段階工事により、従前から従後への円滑な銀行移転。
~B棟建設(既存建物での銀行営業)→ 銀行移転/既存建物除却 → C棟建設
・BC共有棟(共用駐車場動線)を介して、B棟およびC棟の地下駐車場一体利用。
・住宅保留床(13戸)を組合自身がエンドユーザーへ販売(販売会社へ委託)。